ドントタッチミー


by itoobirotih

ギブミマネ

去年の暮れに仕事を辞めた俺は、先日、職安ことハローワークに失業手当をもらうため、のりこんできた。

私的予想では、書類を提出すれば銀行に振り込まれる、とばかり考えていたが、実際は段階的なお役所手続きが目白押しだった。

失業手当は、正社員として半年以上勤務した場合適用される。

もともと、自分たちの給料から強制的にひかれてしまう雇用保険代を、ただ返してもらうだけ、の話なのに、国はそれさえもはばかり、徴収した金銭を無駄な投資にまわし、増え上がる赤字国積。

まず、ハローワークで自分の個人情報を登録する。

説明も受けつつ、約一時間。
後日、また日を改めて説明会が開催。
また後日、認定日に来所しなければならない。
その後、失業手当が発生する期間内は、毎月ハローワークに赴き、具体的な就職活動を示し、係の者と話し合わないと、お金は振り込まれないのだ。

認定日とは、「就活をしているが、仕事が決まらない状態」を確認する日のことである。

ハローワーク内の端末から会社を検索し、面接を受けると、具体的な活動であるとみなされる。
また、個人で求人やウェブで会社に応募したさい、なんとハローワークが裏付けを取るために、その会社に電話をするのだ。

月に二回以上の活動をしない場合、手当の対象にはされなくなってしまう。

また、例えば、就活の際にアルバイトでもしようものなら、たちまち、失業手当はもらえなくなる。
世の中、バイトは職歴にならないうえに、いくら働いてもフリーターという思想にあてはめられてしまう。
ひどい扱いのはずなのに、無職扱いにならないことから、失業手当が就職支援手当みたいな名目に変わり、受給される額は30パーセントにまで減少する。

つまり、ハナから、金をやるつもりなんてないのだ。

生命保険と一緒である。
結局、たいした額も出ず、支払は何ヶ月も先になり、役にたたない。

社会人の何人が雇用保険を返してもらわないまま、会社をあとにしたのか。
こんな都合の悪い保険が強制なんて、やめてくれ。

今、財政学のうんたら本を読んでいるのだけれども、面白い事がわかった。
俺たちは、消費税、住民税、国保、厚生年金、とさまざまな形で国に収入を吸われている。
その金で、国は行政サービスや土木、建設業者に工事を依頼し、地区の活性化を図っている。
それはごく当たり前なものだと皆さんもご存知だと思うが、さて、地方に分配されるお金を知っているだろうか。

ここにおかしなからくりが潜んでいた。

人口が多い東京が一番税金を徴収できている。
だから、東京地区が本来は一番税金を持つ=役所が財力を持つ事になる、はずである。

しかし、実際はそんなことはない。

全国から徴収された税金は、すべて、霞ヶ関で分配額を決められてしまう。

問題は、その分配額の決め方にある。

「一番税金が徴収できない地区に一番の分配額がいきわたる」事になっているのだ。

つまり、一番徴収できている東京が国から一番資金を与えられていないのだ。
逆に、徴収できない北海道などが、その分の資金を得ている。
東京は常にマイナスであり、北海道はプラスなのだ。

ここで、一旦考えてみてほしい。

行政は地域活性化を目指し、税金を運用するが、地域が活性化し、税金が集まるほど、手元に残る資金は少なくなる一方なのだ。
だから、極端な活性化を目指さずに、適当な水準でサービスをやめてしまう。
そうなると、地域自体はいつまでも国(霞ヶ関)からの支援に依存し続けるようになってしまう。

これが、日本の中央集権国家なのだ。
国にとっては、逆に各々の地方が力を持ち、独立することを拒んでいる。無難なレベルで、うまくやってよ、と。つまりそういう事である。

これを日本を平等にするためと、うたう輩がいるが、そもそも土台が違うものたちを比べて何が平等か。

この仕組みを作ったやつらは、おそらく、そんな計算をしたに違いないと思う。
結局は、コントロールしたいがためなのだ。

金融危機、なんて言葉を聞くと頭が痛くなるが、簡単にでも話を知るだけで、財政がどうして悪くなったのか、なんとなくわかってくる。
まだまだ話が長くなってしまうので、やめるが、俺は政府の動きを見ていると、まるで日本人に見えて仕方がない。
日本ってこういう国なんだ=日本人、はあまりビジネスに向いてないんじゃないかと思う。
利益よりもコツコツ何かを作り続ける職人のような姿が、一番しっくりくるような気がする。

ちなみに、高速道路の料金は、高速道路の工賃費用の返済に使われている。
そして、お金のない国に、お金を貸し続けているのは、俺たちが信用して貯金をしている民間の金融機関や郵便貯金などである。

だから、俺たちは知らず知らずのうちに、身に覚えのない借金が増えていくのだ。
国はたしかに馬鹿だが、そういったお金の流れを、俺たちが知ることで、何かが良い形に変わることがあるかもしれない。
むしろ、自分たちが無知なために、国や法律にしてやられている部分を、できなくしてやればいいのだ。
だから、一概に、行政だけを責め続けることは、あまりかっこうよくないと思った。

まぁ、それでも、失業保険は無言でくれよ!
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by itoobirotih | 2007-02-01 22:56